「サケ科の尾びれの模様」

Salmonid Caudal Fin Pattern
サケの種類は、尾びれで見分けよ

海洋生活期のサケ属魚類は体色が銀色で、一見どれも同じように見えますが、尾びれの模様と口の色や歯の有無によって種を見分けることができます。魚食性が強い種ほど、口が黒く、歯が鋭くなっています。産卵のために沿岸に近づいたり、川に遡上したサケは鋭い歯をもっていますが、沖合を回遊中のサケにはほとんど歯がありません。一方、サケとよく似たギンザケは鋭い歯があるので、口を触るとサケかギンザケか区別することができます。これは、サケはあまり魚食性が強くないのに対し(動物プランクトンを良く食べる)、ギンザケは魚食性が強いことと関連していると考えられます。

索餌期の海のサケ
産卵期の川のサケ

索餌回遊中(歯が無い)と産卵期(鋭い歯)のサケの口


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