「鱗相」

Scale Reading
うろこの模様が生活史を刻む

鱗はおもに年齢を調べるために用いられますが、鱗には年齢だけではなく、その個体の成長過程などの生き様が刻まれています。「鱗相(りんそう)」といいます。

サケ科魚類の鱗には同心円状の指紋に似たような隆起線という模様があります。隆起線の間隔が広い時期は成長が早く、隆起線の間隔が狭い時期は成長が遅かったことを示します。川に生息している時期や冬場の餌が少ない時期は、成長が悪いため、隆起線の間隔が狭まります。そのため、鱗相を分析することで、河川生活期の情報や、何回越冬したのかなど、過去の成長履歴の情報が得られます。

鱗は種によっても違いがあり、鱗相から魚種を判別することができます。

【サケの年齢の数え方】

魚類の年齢は、人の履歴書と同じように、誕生日を迎えて1歳ずつ加える満年齢を用いることが一般的です。4年目に産卵するために回帰してきたサケは、まだ4歳にはなっておらず、3歳(3+歳)ということになります。しかし、誤って4”歳”と標記されている文献も少なくありません。サケの年齢は「歳」ではなく「年魚」で表記されることが多く、4年目に産卵するために回帰してきたサケは4年魚と呼ばれます。すなわち、4年魚のサケは、3歳のサケということになります。


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