寿司ネタのサーモンでおなじみ
Salmo
- 自然分布はヨーロッパから北米東海岸の大西洋周辺で、ブラウントラウトはアフリカ北部にも分布する。
- アトランティックサーモン Atlantic salmon(Salmo salar)は、ノルウェーで養殖が盛んで、日本では輸入された鮨ネタのサーモンでなじみがある。
- ブラウントラウトBrown trout(Salmo trutta)は、世界各地で移殖放流が盛んに行われた結果、北海道や本州中部以北の川のほか、ヒマラヤ山脈や南半球のオセアニアの川にも広く定着している。
- アトランティックサーモンの放流はあまり行われていないが、養殖場からの逃亡が問題となっている。日本の川には定着していないものの、根室海峡やベーリング海で捕獲記録があるほか、北米では太平洋側の一部の川で自然産卵も確認されている。
- アトランティックサーモンとブラウントラウトはよく似ているが、アトランティックサーモンは口が小さく(眼の後端部より下顎が短い)、鰓蓋には大きな黒斑が少数みられる(通常1~4個)。